連休最終日

正月まとめ、これまでのあらすじ。
ゲノムという漫画でパクマンが、おれのエロ本は常に108冊(煩悩の数)で1冊増えたらそのつど1冊捨てるのだ、というようなことを言ってました。
これは実に懸命な処置で、恐るべし古賀亮一(作者)と思ったものです。
とまれ、なにも無い部屋を目指すべく荷物の整理をはじめた。以上。


ゆうパック(大)のダンボール箱で12箱、その他2箱の計14箱が、現在、ショップ売却用として区分終了。
PC本体とディスプレイが4箱分、古いPC用ゲームが4箱程度をオークションで売却or廃棄予定。
廃棄用としては赤袋(不燃物)3つ──PC98系の周辺機器やビデオテープ等。
白袋(可燃物)2つ。


今後の売却・処分するブツ。
・押入れに置いてある売れなさげなマンガ・小説は廃品回収へ。
・コレクションの整理・統合によって出る分の売却。
(本当に必要なものだけをコレクトするよう品を絞る、2冊とか持ってる余剰分を減らす(ぉ)
部屋の大部分を占めているのが、上記2つなので、これが何とかできれば、部屋は大分すっきりすることになる。


現時点での懸念点はLDと空になった本棚(空になるのか?)。
LDは既に投売り状態すら過ぎて、よほどレアでもない限り売っても二束三文だし、置いておくには場所を取りすぎる。
捨てるには投資額が大きすぎるという三重苦。
本棚は、現在使用している部屋に移し変えて、書斎とするのも手かなと考えている。


いま現状で200kgくらい処理しているが、最終的には半分近くは売ったり捨てたりするのかな。
1/4世紀でよくもためたものだ、と我ながら呆れている次第で。
これ以前に一回、大掃除としょうして物を廃棄・売却したことはあったが、今回ほど大規模なものはない。
戦国武将で尼子ってのがいて、その人は、執着をなくすために自分のものを褒められたら、褒めた人にそれをあげたそうだ。
どこかの偉い哲人は、本を読んだら、読んだページをやぶって捨てていったそうだ。
座って半畳、寝て一畳。
窮極的に、ひとはそれだけあればいいので、それ以外は贅肉だ。


──などということはなく、やっぱり問題は日本の住宅事情なんだよね。
いままで足の踏み場もないような、物にあふれた生活をしていた反動で、なにもない部屋に憧れているのです。
物質よ、この部屋中に増え満ちよ、と資本主義の神はいった。
ぼくはいまこそ悪魔人間(デビルマン)として、その呪いに、たちむかおうとしているのである。


と、偉そうに書いてはいるものの、それでも捨てきれないもの、捨てるのに抵抗があるものをそれなりに残していたりします。
コレクションはそのままオタクのアイデンティティというか、自分というものの表現になっているというのはわかってもらえると思います。
それは自分が好きなものの集大成であり、ひっきょう、自己のベクトルが目に見える形となってあらわれたものだから。
本棚をのぞくとその人がわかる、という言葉が示すとおり、いやそれ以上に(オタクアイテムは作者(オタク)の嗜好の細分化によって──あるいは集中化・一点突破──、購入者の嗜好もリトマス試験紙なみにはっきりさせる)ぼくが誰かをはっきりさせる。
住宅事情などという即物的なものによって、自己という形而的なものが侵されているのである。